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2005-12-28 メッセージ [整理作業]

 立野遺跡の第8号住居跡の出土遺物の水洗作業を進めていますが、11月18日に紹介した「大家」の墨書土器の下に重なっていた、高台内回転糸切りの須恵器の碗の底部に、「林内」と墨書されていることが、昨日の作業でわかりました。9世紀代に属する資料です。

 「林内」の意味することろは、ちょっと不明です。上に載せられていた須恵器が「大家」、脇に置かれた土師器の坏には「寺」です。まさか、「大家」(「寺」)は「林内」にあるというメッセージではないと思いますが、なかなか興味深い資料です。「林内」という見慣れない墨書土器の類例、またはその意味するところについて、情報の提供をお願いします。

「孤独に歩め 悪をなさず 求めるところは少なく・・・ 林の内の象のように」  『ブッダの心理のことば・感興のことば』第十四章「憎しみ」十六(1978:中村 元 訳:岩波文庫)より

 それから、紹介が遅れましたが、立野遺跡の9月からの発掘メンバーです。この他、撮影日欠席の2名、途中リタイヤーの2名を含め、総勢14名程で今回の調査を実施しました。調査面積の割りに少人数でしたが、お世話になりました。


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