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2005-11-21 床下土壙 [立野遺跡発掘調査]

 「大家」の墨書土器が出土した第8号住居跡、完掘。床面がぼこぼこになっていますが、これは、時期的・地域的な偏りをもって確認されている、床下土壙と呼ばれている土壙です。

 本地域の平安時代の住居床面には、たいてい確認されるもので、貼床が土壙の上に認められる場合がほとんどで、覆土中に焼土や炭化粒が認められる場合もあります。住居使用時に掘られた穴であることは確かなのですが、用途は現在のところ不明(カマドの構築材の粘土を採取した穴or貯蔵穴or後産処理の穴etc.)な、謎の穴です。

 

 下の写真は、土壙上面に貼床が認められませんので、床下土壙ではないようです。近くに小鍛冶炉跡が確認されていることから、焼土がレンズ状に堆積している状況から、小鍛冶に関連する遺構の可能性があります。

 


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