2005-11-04 鉄滓 [立野遺跡発掘調査]
円形の土壙覆土上層より、鉄滓(てっさい)出土。近くの古墳時代の住居跡からも鉄滓片が出土していますので、南側を流れる小川で砂鉄を採取し、小鍛冶を行っていたものと推測されます。
遺跡名は、小字名をとって立野遺跡となっていますが、調査区付近は、金山との字名も残っています。調査区の西側の畑からは、耕作中に’金くそ’が多量に出たとの話もあり、またさらに西側には、金山稲荷があったと伝えられる、少し地形的に高まった箇所が存在しています。
また本日は、井戸・土壙・地下式壙等の遺物の多量に出土している遺構の垂直写真を、ラジコンヘリで撮影。委託業者に相談したところ、ちょうど本日群馬県内のY町で撮影の予定があるとのことで、撮影の帰りに、急遽寄って撮影してもらうことになりました。
明日と明後日は、江南町の町民文化祭です。総合文化会館ピピアにて、各種展示催しが行われます。文化財関係も、展示パネル2枚ですが、立野遺跡出土遺物と写真を紹介するコーナー展示を行います。
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