2006-03-24 報告書刊行 [整理作業]
先日、「上前原遺跡第2次発掘調査報告書」が刊行となりましたので紹介します。
今回の印刷では、写真図版にFMスクリーニングという方法を採用してみました。FMスクリーニングとは、網点の大小による再現と異なり、同一サイズのドットの個数と密度を変えることで濃淡を表現する印刷方法で、ドットのサイズは約20ミクロンで175線のフルサイズの網点の2%ほどの大きさです。その微小なドットを濃淡に合わせてランダムに配置したもので、ドットが小さいため、高精細印刷と同様にディティールの再現やグラデーションの表現に優れますが、最も大きな特徴はドットがランダムに配置されているためにモアレが発生しないことを特徴とするものです。したがって、布地など、規則的にパターンが並んでいるようなものの表現には最適のようです。
今回の遺構写真は、スライドの紙焼、遺物写真はデジカメ撮影のカラーデータで、印刷はモノクロ印刷でしたが、デュオトーン印刷のように、それとは判らず、 仕上がりは自然な感じでなかなか良い感じになったと思います。
PDFファイルは近いうちに公開します(こちらは、もとデータですので写真類はカラーですが・・・)。
コメント 0