2005-12-21 石室側壁崩壊 [立野遺跡発掘調査]
石室内の礫床面までの掘り下げがほぼ完了して、写真撮影を行おうとした矢先、前室部西側の側壁が落下してしまいました。石組がずれていたので危ないとは思っていたのですが、ついにです。西側壁で6個崩落し、その衝撃で東側壁が2個崩落してしまいました。ちょっと凹。原因は内緒。幸いけが人はいなくなによりでした。西側の側壁がなくなるとかえってすっきり、とpositiveに思いたいです。
また、前室内礫床上から鐔1点確認。倒卵形を呈し、小さな四角い窓透が6つ?入っているようです。昨日の把頭とは別の大刀に付くものかもしれません。この他前室部からは鉄鏃が6本ほど出土。玄室同様西側に偏って検出されています。三角形or五角形の鏃身部を呈するもので、内1点の柄部は折れ曲がっていました。意識的に折り曲げて副葬することに何がしかの意味があるという論文があるそうですが、管見のため未確認。
この他本日、F市のN君学生さん2名を引きつれ見学に。さらに午後には駒澤大学の学生さんも2名見学に。うらやましいことに、もう冬休みのようです。
また、5時より、保存処理委託に出していた、立野遺跡第2次調査で出土した鉄製品(鉄鏃・鐔・刀子等:45点)の納品・検査あり。ついでに、今回の調査で出土した刀3点の保存処理の見積もりを依頼しました。
七世紀の武器研究者には、涎の出そうな資料ですね。
by okayasu (2005-12-21 20:41)
いや、それ程でも・・・φ(・c_・ )
by odoruhaniwa (2005-12-21 22:52)