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2005-12-14 見学者 [立野遺跡発掘調査]

 本日、駒澤大学の学生さんS教授の引率?で見学に。遺物は、現在たいしたものが出ていないので、凝灰岩截石の石室を見てもらいました。夏の実習で掘れれば良かったのですが・・・。交通事情の悪い本遺跡までおいでいただき、ご苦労様でした。少しでも勉強の参考にでもなれば幸いです。またのお越しをお待ちしております。

 

 石室前庭部の敷石は、下部の礫まで掘り下げ、写真撮影。残念ながら遺物は確認されませんでしたが、下部の敷石は、羨道部の封鎖施設と連続しており、上部にあった礫には連続しないことから、古墳の追葬に伴う施設とは、別ものである可能性が高いと判断できます。上部礫中に確認された須恵器の碗は、もしかしたら9世紀に入る可能性もあり、後世の人が、古墳の墓前で何かしらの行為を行ったものと推測します。中世の地下式壙でも古墳の石室は意識的に残していましたし、祖先の霊を大切に思う気持ちは、平安時代も中世の人も同じであったようです(現代では?:開発:産廃となった墓石:発掘etc)。

 敷石のさらに南側には、凝灰岩片が確認され、墓道として敷いた可能性が考えられます。

 


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